やっぱり違う! 高校受験塾と大学受験塾。違いを知って利用するべし?

最終更新日

前にも書いた高校受験塾と大学受験塾の違いについて。


まだまだあったので調子にのってまた書いてみます。

ちなみに高校受験の塾エピソードは我が子の通っていた塾ならでは…なのかもしれません。常識が違っていたらごめんなさい。


高校受験:模試の偏差値が実力 vs 大学受験:校内順位こそ真の実力?

ところで夏休み前に塾で面談がありました。普段お世話になっている講師の方にみっちり1時間も面談していただきました。その時に一番ショウゲキを受けた発言は

塾講師:「合格可能な大学のレベルは校内順位でほぼ決まります。よつばさんの高校の実績を拝見しますと…」

と語りだしたことです。

よつばの高校のHPにわざわざアクセスして面談の準備までしていたのか!先生のやる気もさることながら、校内順位を持ち出されたことも衝撃的でした。

母:「えっとスタディサポートでは〇〇位で、中間テストは..」

と話すと、先生はしっかりメモしていました。そして、

塾講師:「志望校に合格するためにはどれくらいの順位にいなければいけないか、分かっていますか?」

とよつばに詰め寄っていました💦💦

高校受験では「内申点」は受験においては無視できない存在であり、塾においても重要視しています。しかし校内順位は知らされなかったり、そもそも母集団のレベルもテストのレベルも不明なのでなんの目安にもなりません。よって高校受験では模試の偏差値で生徒の能力を把握します。

一方、大学受験では校内順位を生徒のポテンシャルとして捉えているようです。誰でも入れる公立中学と違って高校では多少年度で差があっても母集団のレベルは大きくずれることはないのでしょう。公立でも校内順位は出ますし、全国模試を利用する高校も多く、その場合はテストのレベルも把握できることになります。

塾の偏差値の方が、まだまだ入試範囲が終わってない高校一年生の段階では当てにならないのかもしれません。

「偏差値35から逆転合格で早慶へ」とかよく聞くフレーズですが、そもそもポテンシャルがある人がさぼっていただけだったりするわけです。つまり全国模試で偏差値が悪くてもトップ校の子は二番手校の子とはポテンシャルが違うということなのです。

結局、二番手校だから塾も順位が気になるのでしょう…。しっかり校内でも頑張らなければなりません💦


高校受験:英検のフォローなし vs 大学受験塾:英検取得をしっかりサポート

中学生の頃は英検は塾も学校も「取りたい人がとれば?」というスタンスでした。(地域差もあるでしょうが)。首都圏の難関私立や国公立では英検は役に立たないからです。

高校受験の塾では入塾時に聞かれもしませんでした。聞かれてもいないのに自分からアピールしていたくらいです。(2級と準2級の違いも知らない感じでしたけど💦)

そもそも高校受験には帰国子女という、英検よりもアピール度の高い資格を持つ人たちがいるのです。塾側からしても英検に魅力はないのでしょう。(実力も伴わっていなかったりしますし…)

一方、大学入試では英検をはじめとする英語の4技能試験は今や必須のパーツです。大学受験塾では入塾時の提出書類に取得状況を記入させられました。英語講師には

塾講師:「よつばさんはいつ2級を取得したのですか~?」

と根掘り葉掘り聞かれましたし、こちらがお願いしなくても

塾講師:「高2までに準1取得させます~」

と張り切っていました。

高1で2級を持っていないと強制で受けさせられるようです💦もちろん取得のためにライティングの添削もしてくださるようで、これが一番うれしいですね。こちらが聞かなくても先生の方から、

「ライティングの添削しますので、持ってきてくださいね~」

と言ってくれるようです。なかなか講師にお願い事はしづらいものなので、向こうから言って下さるのはありがたいです。


高校受験:塾のテキストこそ価値がある vs 大学受験:市販のテキストも積極活用

高校受験は「市販の問題集に受験対策になるものが少ない」と言われています。それゆえ塾はそれぞれ独自の問題集を揃えているところがほとんどです。そしてそのテキストが全て素晴らしいかといえば…そうでもなかったりします。よつばの通塾先は数学は良かったのですが、国、英はちょっとどうかなという感じでした。(案の定、伸びなかったし)

一方、大学受験塾ではオリジナルのテキストもありますが、市販の問題集も積極的に活用をしています。特に単語帳は独自で作っているところなどないでしょう。市販の問題集は解説が丁寧であり、レイアウトも見やすく出来ています。何よりも「安価」です。

参考書が「市販のもの」、授業は「映像授業でよい」となると塾という概念が変わります。すべて市販の参考書で進めていきスケジュールを管理するだけという塾も今やスタンダードになりつつあります。

とにかく塾の形態がたくさんなので何を塾に求めるかも予め決めておく必要があります。



高校受験: トップ校しか眼中になし vs 大学受験: 二番手校でも上客扱い?

今の通塾先はざっくりMARCH以上を目指す塾です。入塾時のテストでは

英語→いいですね。

数学→普通です。

国語→…。(コメントできない低さ…)

と室長さんにコメントをいただきました。英語はいけているのかなと期待してみたら塾内偏差値は50少し上くらいでした。これは高校受験塾の偏差値とほぼ同じです!よって英語の偏差値から推測するに高校受験塾と母集団のレベルは近いと思われます。

高校受験の塾では公立高校はトップ校以外は興味がないという感じで、受験情報も少なく、あまり調べてもくれない感じでした。(そんな塾を選んだ方が悪いのですが。)

よつばの進学先はいわゆるMARCHがボリュームゾーンの2番手高校。しかし、なんとなーく今の塾の方が上客扱いされています。

その理由は

  • 私立3教科なら偏差値アップの可能性
  • 指定校推薦なら偏差値の高い大学に可能性あり

ということではないでしょうか。二番手高校の生徒もお宝アイテムになるうるポテンシャルを秘めているのです。(統計上は)

実際に大学受験塾の面談では、よつばの高校の進学実績を調べ上げられており、

塾講師:「このレベルの高校ですと、指定校推薦もたくさんあるでしょうね。」

えっ、よつばにも時間をかけた丁寧な面談の魂胆は指定校狙いだったのか?

母:「たしかに早慶MARCHあります…。でも指定校は評定が必要ですよね。」

塾講師:「はい、4.5ですね。4.5は必要です。」

母:「は?4.5?…」(ムリ…)

…と我が子がお宝アイテムである可能性は低いという、悲しい現実を知ることとなりました。ちなみに4.5というのはどこの大学がというわけでもなく、経験的に4.5以上とらないとMARCH以上は無理ではないかということだと思われます。(関係なさそうなのでそれ以上聞けませんでした)

我が子はさておき、確かに二番手校には特出して数学or国語が出来る子がいたりします。高校入試では主要三科目が全てできないと難関私立やトップ公立高校には進学できません。しかし大学入試では入試科目の内容が変わるので私立入試なら早慶上智に軽く行ける子もいるのでしょう。

高校受験で諦めるのはまだ早いです、希望を捨てないでください。(って誰に言ってるのだろう。)




まだまだ違いはあるでしょうけど、直近思ったことを書いてみました。今と昔で違うことも多いと思います。常に情報をアップデートしていく必要がありそうですね。…といっても一番は学生本人のモチベーション次第だったりします。それが一番大変です…。

以上でした🍀お読みいただきありがとうございました。



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