中学数学・苦手克服までの努力-4〜文章問題-理科で実践
前回の続きです。
実際に問題を解くときの声かけを書いてみます。理科の地震の問題に取り組んだ時の様子です。理科も数学同様に指導します。
- 基礎理論は何度でも説明する
- 図の書き方は丁寧に教える
- 自分に考えさせる
- できるまで放っておく
- 解答の記述の仕方には厳しく指導する
指導というほどではありませんが…。地震は私も解説できるレベルではありませんが、声かけだけで正答に辿り着きました😊
問題です。
次の表はある地震における初期微動と主要動の開始時刻をA地点、B地点で記録したものである。
地点 | 震源から の距離 | 初期微動 継続時刻 | 主要動 開始時刻 |
A | 40km | 8時15分27秒 | 8時15分32秒 |
B | 80km | 8時15分32秒 | \((x)\) |
Q1. 地点Bでの初期微動継続時間は何秒か。
Q2. 表の\((x)\)に当てはまる時刻は何時何分何秒か。
Q3. P波の伝わる速さを求めよ。
Q4. S波の伝わる速さを求めよ。
Q5. 地震が発生した時刻を求めよ。
図の書き方は丁寧に教える
母: じゃ、図を書いてみて。
よつば: えー?分かんないよ。↓こんな図??
母: それは地震計のデータ⁈違うよ、問題に出てくる場所と距離を書くの!
よつば:えっと、AとBと震源地×だね。
母:ちょっと、A、Bは一直線上にあるとは書いてないし、ずらして書いてよ。距離が書き込みにくいから。
よつば: P波が8時15分27秒でしょ…
母: 時刻は○:○’○で書くと分かりやすいでしょ。P波も漢字使わず、短く書いた方が…
よつば: じゃ、○Pにするね。
できた。
基礎理論は何度でも説明する
母: 初期微動継続時間って何だっけ?
よつば: それくらい分かってるよ。主要動の時刻から初期微動の開始時刻を引けばいいんでしょ。
母: すごい。分かってるじゃん。それじゃ、求まるじゃない?
よつば: A地点は分かるけど、Bは\((x)\)の時刻が出てないじゃない?
母: えっ、でも初期微動継続時間って何か特別の関係があったよね。
←理論を思いださせる
よつば: …比例?
母: 何と何が比例するの?
よつば: 距離と初期微動継続時間…Aの初期微動継続時間が5sだから
$$40:80=5:x$$
$$x=10$$
Q1 10秒
Q1が解けました!
8時15分32秒+10秒
Q2 8時15分42秒
Q2もすぐに解けました。
自分に考えさせる
母:次はQ3だね。
よつば:えっとー、 分かんないよ。
母:表を見てごらんよ。速度は何があれば求まる?
よつば:距離÷時間
母: P波の距離と時間は表で分かるよね。
よつば: $$\frac{80-40}{5}=8m/s$$
Q3が解けました。
解答の記述の仕方には厳しく指導する
Q3からQ5まで一気に解いて答え合わせしました。
よつば: Q5の答えが合わない〜。
母: 数字取り違えてない?Q5はP波、S波どちらでも答えが出るけど、取り違えないようにしなきゃ。
よつば: (取り違えていたようでいそいそと式を直す)解けた!
母: 解答の記述が足らないから、間違うだよ。ちゃんと何を使うか宣言してないと。(解答欄に記述を足す。)
いろいろな数値が出てくると訳が分からなくなります。記述は最低限、自分が迷わないようにすべしです。
理科は難しい
上記の問題は前にもやりましたが、忘れていたようです。数学と同じ導き方をしたらスムーズに解けました。
ちなみに最近の理科は難しいです。すぐに公式に当てはめて解くことができません。基本は数学と同じでまずは状況を頭に入れる必要があります。数学の方よりも複雑な場合が多いです💦
お読みいただきありがとうございました😊