2020年度大学入試報告会で分かったこと
今年は外出自粛の影響で入試報告会の類はネット配信や中止となりました。昨年参加したW塾の大学入試報告会は申し込みをしておらず、ネット配信されたかも分からずじまい…
Y塾は申し込みが間に合い、ネット配信を視聴できました。入試の傾向が分かり勉強になりました😊
高校入試に役立つ情報をまとめてみました。
英語入試のリスニングの重要性の誤解
新共通テストの英語はリーディング:リスニング=4:1から1:1になります。
ここまでは知っていたのですが、この1:1は大学や学部により4:1、3:1というふうに点数比率を変えることが可能らしいのです。既に点数配分は発表されているようです。
例えば東大ではリーディング:リスニングが7:3で評価するそうです。しかし東大はもともとはリスニングの評価はしておらず、0:1から7:3になったのでリスニング評価が高くなったことになるそうです。ちなみに東大では二次試験でもリスニングがあり継続されるそうです。
従来通りの評価をする大学も多くありますので、リスニングが必ずしも比重が高くなっているとは言えないようです。
あくまでも、英語は4技能を目指しているらしいので、スピーキングの評価も引き続き考えられているそうです。
英作文の添削の必要性
大学入試から文法問題が消えつつあります。文法は覚えるもの、考える力とは関係ないからだそうです。またライティングやスピーキングにより文法力をみることができる、という理由もあるそうです。
文法がなくなり、英文を書くことにシフトされつつあるようです。そこでおっしゃっていたのが英作の添削の重要性。英作は一人では学べません。きちんと添削してもらう必要があります。きちんと添削してくれる学校や塾が必要とおっしゃっていました。
個人的にはIDIYがあるのは心強いです。
思考力を問う問題が増えている
学力の3要素を知っていますか?大学入試改革の柱が『学力の3要素』
- 知識・技能
- 思考力・判断力・表現力
- 主体性を持って多様な人々と 協働して学ぶ態度
ということらしいです。(文部省HP参照。)
新テストでは思考力・判断力・表現力を評価したい、という思いがあり、共通テストに記述を導入しようとして失敗したのはご存知のとおりです。しかし
記述がなくなってラッキー
ではなく、
二次試験で各大学がやってください
っていうことらしいです。
2020年で見られた思考力を問う問題は
- 数学では典型問題がない
- 英文では新しいテーマを扱う
- 論述問題
でした。初見で考えさせる問題が増えているようです。この流れは高校入試でも取り入れられそうですね。
入試の傾向は学習指導要領から
大学の試験問題はパターンがあるようにみえて変化も見られます。
例えば、英作では昨年は自由英作2問だった大学が自由英作1問、和文英訳1問になったりと。
この変化はどこから来るのか?
答えは、高校の学習指導要領から来ているのだそうです。
特に国立ではその傾向は強いようです。日本の教育は文部科学省ありきです。学習指導要領は要チェックですね。
ただし、学習指導要領の解釈は非常に難しいな、と思いました。上記の英作の話ですが、和文英訳と自由英作の両方を試験させる理由は、目標や場面、状況に応じて外国語でコミュニケーションを図る…という一節から解釈したらしい。うーん、難しい解釈ですね。
それにしても、自由英作だけと思って対策せずに、和文英訳もあったとなれば、パニックですね。今後は試験のパターンは崩されるものと覚悟が必要かもしれません。
まとめ
大学入試報告会は高校入試のヒントになる
→中学生学習指導要領をチェックせよ
思考力を伸ばす問題は増える
→論述が増える、典型問題は減少する恐れあり
英語はやはり4技能だが、文法がなくなる分、ライティングに力を入れるべし
→ASTERIAとIDIY活用できそう
以上、お読みいただきありがとうございます🍀