2019年・大学入試報告会に行ってみた
3月某日、W塾主催の大学入試報告会(国立入試編)に行ってきました。
大学入試報告会とは?
塾が独自の分析資料をもとに、今年の大学入試の傾向、入試問題の分析、勉強の仕方のアドバイスをしてくれます。
W塾の開催する大学入試報告会は国立入試編、私立大学編、医学部編がありました。どれも興味が湧きましたが、国立入試編のみに参加してきました。
参加者はどんな感じ?
娘連れで参加しました。参加資格は小6~高2(新中1~新高3)の生徒および保護者となっています。塾生でなくても参加できます。
会場は駅近でアクセスの良い場所でした。オフィス街なのでどのビルなのか少し迷いつつ..20分前には到着。最初は30人くらいでしたが、徐々に座席は埋まっていきました。
見渡すとほとんどが40〜50代の親御さん。学生はまばらです。今は親が積極的に情報を集める時代なんだなぁ、としみじみ思いました。お父様も多かったです。子どものために情報集めとは感心しました。
ちなみにわが娘は新中学1年生。大学入試はまだまだ、まずは高校入試です。(私はほぼ野次馬)
講演会の流れ
計2時間の公演でした。
- 入試概況30分ほど
- 入試問題の傾向と対策、英語、数学、国語各30分
入試概況
今年の入試の状況を分析資料をもとに説明してくれました。今回の報告会は国立編だったのですが、私立大学に関しても詳しく教えてくれました。資料にも詳しく掲載されています。
ここでなんとなく感じていた昔とは違う入試の傾向を話していました。
それは、早慶に余裕で受かる子は、国立上位を狙い勉強してきた子だということです。最近なんとなく感じていたことだったのでやっぱりな、と思いました。
私の世代は早慶と国立は両立して勉強できない、と聞きました。今は、国立を狙う子が全てを持っていってしまう感じなのでしょうか。
入試の傾向と対策
各教科の先生がそれぞれ今年の入試状況、今後の予想などをお話ししてくださいました。
首都圏の国立編なので東大や東工大、一橋大といった最難関大中心ではありますが、センター試験等、知っておいて損はない情報(無縁な凡人ファミリーの私でも)がたくさんありました。
数学
東大レベルの高校数学なんて説明されても、ついていけるかな…と不安でしたが、そんな心配は杞憂でした。分かりやすい説明でした。
ここでも、親世代20年前との違いがいくつか伺えました。
- センター試験数IAは満点が取りにくい
- センター試験数II Bはセンターレベルを越している。=親世代のレベルとは違う。
- 二次試験は数IIIだけやって受かる時代は終わった。
数IIIの問題はパターン化しているから楽とか聞きましたが、それは昔のこと。難関大学はさらに高度化しているそうです。
数IIIを自分のものにするには先取り学習が大事とのことです。
英語
英語は高1で習うことは全て終わる科目だそうです。早期に過去問にチャレンジして志望校の傾向をつかみ対策をすべし、とよいアドバイスをいただきました。
最近の英作の傾向からもお話がありました。自由英作が増えてきたとのこと。しかも難関大学の自由英作は3分で考えて5分で書け、というスピード勝負だそうです。こちらも志望校に合わせた英作をマスターすべしとのことです。
今後はリスニング問題も増えていくだろうとのことで、若い皆様はリスニングの練習を地道にやりましょう、とアドバイスいただきました。
国語
国語の先生は特にテンポよく面白いお話をして下さりました。
読解力をつけるためには、やはり本を読むべきか?
との問いに対しては
"本は読む方が良いに決まっています。でも高校3年生ならもうそんな時間はありません。"
と的確なアドバイス。中学生には本のみならず、映画、アニメをおススメしていました。
国語の先生は塾生でもない聴衆もいるのに、かなり有益な情報やアドバイスも下さりました!
- 古文単語は高1までに暗記
- 漢文の頻出漢字等は高2までに暗記
- センターで満点は難しい、160点を目指せ、など。
暗記スケジュールは必見ですね。
まとめ
W塾の大学入試報告会は
- 無料
- 資料が詳しい
- 教科別対策が中学生でも参考になる
大学入試よりも高校入試で有名なW塾ですが、高校入試報告会よりもまったりしていました。予備校の様子も織り交ぜて説明して下さいましたが、大手に比べると人数が少ないよ、と謙虚な姿勢でアットホームな様子もうかがえ好感が持てました。