英検準2級レベル:アニメ「Peep and the Big Wide World」

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今回は中高生におススメの英検準2級レベルの幼児アニメをご紹介します。

は?幼児アニメが中高生?どういうこと?

いえいえ、幼児といっても英検2級までの文法がしっかり入っています。絵本も良いですが、アニメはリスニングとしても有能です。現地での対象年齢は3~5歳らしいのですが、結構早口でしゃべっているので日本の「しまじろう」と同等に考えてはいけません。

ストーリーも楽しめる内容となっていますのでぜひ息抜きに楽しんで見てください。


「Peep and the Big Wide World」とは

「Peep and the Big Wide World」はカナダの幼児用テレビアニメシリーズです。

科学や算数に触れることができる教育的観点から作成されていますが、魅力的なキャラクターとユーモアたっぷりのストーリーで大人も楽しめる内容となっています。自然の美しさや子どもの純粋さにはっとすることもあり、大人は子どもとは違った視点で楽しめます。

主人公は産まれて間もない「Peep」。元気で純粋無垢なニワトリの男の子です。

Peep よりもほんの少し先輩なのが「Chirp」。メスのアカコマドリの子で冷静沈着な秀才タイプ。まだ幼いので飛ぶことができません。

一番先輩の「Quack」は青紫色のアヒルの男の子。Peep とChirp をまとめるリーダー的存在ですが、ちょっとドジなところもあり、冷静なCharpをイライラさせることもしばしば。情に厚くて憎み切れないキャラクターです。

そしてこの話をいっそう盛り立ててくれているのが、クールな年配女性のナレーター。幼児番組にしては低い声で、いつも三人に冷静な突っ込みを入れてくれる、ちびまる子ちゃんのキートン山田のような存在です。いつも突っ込み役のナレーターですが、三人が突っ込みを入れるシーンもあり笑わせてくれます。



「Spring Thing」 : 春を守ろう



季節は冬。空は灰色、池の水も灰色、三人は葉っぱの散ってしまった木を見てため息をつきます。緑いろの葉っぱもないモノトーンの世界…

そんな中でPeep は小さな花を見つけます。この寂しいモノトーンの世界で彩りを与えてくれる一輪の花。なんとしてもこの花を守らねば!!

三人は協力して水やりをしたり、囲いを作って花を守ろうとします。誰かに取られたりしないように見張りも交代で始めます。さて三人はこの花を守り抜くことはできるのでしょうか?

このストーリーはわたしが一番好きなストーリーです。春へのあこがれって大人になったら忘れてしまっていますが、小さい頃はこんなに純粋に春を待ち望んでいたなぁと思い出しました。

文法ポイント:

Quack: It’s been cold and gray for so long.

「ずっと長い間、寒くて灰色だよ。」

完了形です。さらっと使うんですね。


Peep: I wish I could have saved my tree.

「ぼくの木を守れていたならなぁ。」

仮定法過去ですね。


ナレーション: … as they used to be.

「以前と同じように」

「used to be: かつては~だった 」この表現は定番ですが高校レベルの文法です。良く出てきますが「be used to ~:~に慣れている」とよく混同しますよね。


「Peep’s New Friend」: ピープの新しい友達

ある昼下がり。Chirp は飛ぶ練習に忙しく、Quackは昼寝に忙しく(?)てPeepはひとり暇を持て余していました。お友達いないかな…?

そこでPeepは歩く棒みたな不思議な生き物を発見します。陽気な彼とすぐに友達になったPeep。彼はひたすら葉っぱをむしゃむしゃと食べており、それを見て飽きないPeep。

しかし、彼はうたた寝した間にいなくなってしまいます。せっかく友達になったのにどこに行ってしまったの?

眠たいながらもPeepの誘いに付き合うQuackの兄貴らしさや、ChirpもPeepにお姉さんらしく気を遣っている様子が微笑ましい。ラストは大人ならば想像がつくでしょうが、想像を超えた感動で心が温まります。自然っていいですね。


Peep: I’ll be right back.

「すぐ、戻って来る」某有名映画の名台詞ですね。レベルは3級ですけど入れてみました。


Quack: caterpillar is a stick that can walk and eat.

「毛虫は歩いて食べることができる棒です。」

関係代名詞ですね。なぜstickかというのはストーリーを見れば分かります。


Caterpillar: He seemed like a nice guy.

「彼はいい人みたいだったね。」

「seem like: ~のように見える」

これを言っているシーンがちょっと意外で笑ってしまいます。Yesと答えるPeepの純粋さもいいですね。



「Peep’s Can」: ピープの家探し

住処である「缶」のお掃除を始めるPeep。そこでChirpとなぜPeepが缶に住むようになったのかという話になります。

Peepが「缶」に住み始めた日は強い風の日でした。産まれてすぐにPeepはChirpとQuackと友達になります。夕方になって二人ともそれぞれの家に帰っていきます。「家」というものなんなのかも知らないPeepは1人とり残され…?

Peepが産まれた瞬間が描かれている貴重なシーンは必見。ですが、卵から産まれてすぐにおしゃべりできるという設定にびっくり。そこはアニメのお約束でしょうか。

Quackに産まれた場所が「家」だと教わり、卵の殻に入り直そうとするシーンがなんとも健気でかわいらしい。「家」の大切さは人間も同じだよなぁと最後はしんみりします。

文法ポイント:

Peep: I had just come out of my egg.

「卵からでてきたばかりだった」

過去完了形ですね。回想シーンに出てくる一言です。


Quack : Your home is where you came from.

「君の家は君が産まれた場所だよ。」

関係副詞です。come でなくてcome from と前置詞も引っ付いてくるところがポイントです。


Peep: It was the first time (that) I’ve ever felt cold.

「こんなに寒いと感じたの初めてだった。」

こちらも関係副詞。高校レベルですが文法は現地の幼児レベルということです…。




紹介したいストーリーはまだまだたくさんありますが、特におススメの3つを紹介してみました。(日本語の題名は私が無理やりつけたものです💦)

大人が忘れていた感動を呼び起こしてくれるものが多く、高校生のよつばも「癒される」と楽しんでいました。ぜひ他のストーリーも楽しんで見てください。

https://www.youtube.com/@PeepWGBH

以上でした🍀お読みいただきありがとうございました。

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