英検2級: ライティング新形式『要約』はどんな感じ?~IDIYの添削を公開

最終更新日

英検のリニューアルが2024年度第1回から予定されています。中高生が特に気になるのはライティングの新形式『要約』かと思われます。

2024年度 実用英語技能検定(英検) 問題形式リニューアルサイト|英検|公益財団法人 日本英語検定協会 (eiken.or.jp)

要約って何…?なんか難しそうですよね。英検準1級の出題例を見てみると…

うっ分からん。こんなに長い文章どこまでまとめるの?

とてもとてもできそうにありません💦多分日本語でも要約できないレベル。1文でとかならまだ良いのですが、微妙に求められるword数が多いのですよね。準1レベルから始めるのはとても無理そうなので2級レベルの要約から始めてみることにしました。

ということで、娘の英作とIDIYの添削結果を公開してみます。


Writing 要約 答案

IDIYの添削サービスの提供する『要約課題』を利用しました。IDIYでは英検2級~1級用にそれぞれにたくさんの要約課題を用意しています。今回はそこから1題選んで添削をお願いしました。課題文は著作権の為、非公開とさせていただきます。

以下、英文は本人の書いたもの、日本語は自動翻訳の日本語訳です。

Some people visit the countryside to experience outdoor activities such as hiking and fishing during their holidays. They can refresh by getting away from noisy places. On the other hand, others prefer to explore big cities which have busy atmosphere because they can enjoy cultural attractions, entertainment like concerts, eating, and shopping.

休暇中にハイキングや釣りなどのアウトドアアクティビティを体験するために田舎を訪れる人もいます。騒がしい場所から離れることでリフレッシュできます。一方、文化的なアトラクション、コンサート、食事、ショッピングなどのエンターテイメントを楽しむことができるため、忙しい雰囲気の大都市を探索することを好む人もいます。

IDIYのIDをお持ちのかたは『課題No.11668』で課題文が確認できます。


IDIYの英作添削結果

IDIYでの添削結果はこちらです。

修正文
During holidays, some seek the countryside’s tranquility and outdoor adventures like hiking, while others prefer the vibrant urban life of cities, where culture, entertainment, and shopping abound.

なんと3文あった文章が1文になって返ってきました。以下、解説を一部記載します。(実際はもっと書いていただいていました。)

まず、要約では情報を集約し、文字数を少なくすることで多くの情報を詰め込むスペースをつくる技術を学ぶことが必要です。そのため、修正案では情報を集約し、短縮した表現を提案しています。

<答案>Some people visit the countryside to experience outdoor activities such as hiking and fishing during their holidays.

休暇中にハイキングや釣りなどのアウトドアアクティビティを体験するために田舎を訪れる人もいます。

文の主題を明確に前面に出すために、「Some people visit the countryside to experience outdoor activities such as hiking and fishing during their holidays」という長いフレーズを「During holidays, some seek the countryside’s tranquility and outdoor adventures like hiking,」と変更

「outdoor activities such as hiking and fishing」という表現を「outdoor adventures like hiking,」に短縮。原文では具体的なアクティビティとしてハイキングと釣りが挙げられていますが、修正後の文では「adventures」という言葉を使い、さまざまなアウトドアアクティビティ全般を暗示。

<答案>They can refresh by getting away from noisy places.

騒がしい場所から離れることでリフレッシュできます。

「They can refresh by getting away from noisy places」という部分が、修正後の文で省略された理由としては、修正後の文では「the countryside’s tranquility」という表現を用いることで、静けさという概念を通じて自然と離れた場所からのリフレッシュするというアイデアを暗示。

<答案>On the other hand, others prefer to explore big cities which have busy atmosphere because they can enjoy cultural attractions, entertainment like concerts, eating, and shopping.

一方、文化的なアトラクション、コンサート、食事、ショッピングなどのエンターテイメントを楽しむことができるため、忙しい雰囲気の大都市を探索することを好む人もいます。

「On the other hand, others prefer to explore big cities which have busy atmosphere」という部分を「while others prefer the vibrant urban life of cities,」に変更。この修正は、原文の「explore big cities which have busy atmosphere」という冗長な表現を短縮し、同時に文のリズムを改善。原文では、「explore」という動詞が「大都市を探索する」という意味で使われていますが、この文脈では「都市の生活を体験する」という意味合いが強いため、「prefer the vibrant urban life of cities」という表現に置き換え。これにより、大都市の生活のエネルギッシュで活気ある側面をより直接的に表現。

「busy atmosphere」を「vibrant urban life」と変更した理由は、前者が単に「忙しい雰囲気」を示唆しているのに対し、後者は都市の生活が持つダイナミックで元気な特質を捉えているからです。この変更により、大都市を訪れる魅力が単なる「忙しさ」から、より魅力的でポジティブな「活気」にシフト。

「because they can enjoy cultural attractions, entertainment like concerts, eating, and shopping」という部分を「where culture, entertainment, and shopping abound」と短縮。この修正は、原文の述べ方がやや直接的で冗長なため、より洗練された方法で同じ情報を提供するため。特に、「abound」は「豊富にある、溢れる」という意味で、都市生活が提供する文化的魅力や娯楽、ショッピングの機会が豊富であることを一言で表現。


添削の講評

添削者からのコメントを引用します。↓

とにかく、重要なキーワードのみをピックアップし、それぞれの語句がどのように論理的なつながりがあるかを再構築することです。代名詞や、冗長な表現、意味を成さない表現は排除することで文字数を少なくし、結果的に重要な情報を多く盛り込めます。これにはこれまでの英作文の技術とは違う、英文引き締めの技術が必要です。練習あるのみですね。今回の添削では徹底的に引き締めの技術を用いていますので参考にしてみてください。


要約とは文章を大まかにまとめるものと思っていたのですが、添削結果を見ると、どの情報も抜けさせずコンパクトに押し込めています…。ひえ~。

2級レベルのためか文法誤りはありませんでしたが、難しい語彙を提案されています。要約は意味を変えずに短くコンパクトにまとめるので言い換える力=語彙力が必要になってくるというわけです。しかも短くするには難易度の高いwordが必要になってくるのは日本語の要約も同じです。

この英語の要約を通じて国語力も付きそうなので、頑張って取り組む価値はあるのかなと思いました。

また、補足ですが、中学生のみなさまは語彙の難易度に驚かれたかもしれませんが、 準1を目指している上での2級レベルの添削依頼ということを伝えているので遠慮なく難しいwordを提案しているのだと思われます。IDIYではレベルにあった添削をしてくれますのでご安心ください。

…しかし準1レベルになれるのかなぁ??




以上でした🍀お読みいただきありがとうございました。

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