高校受験: 5月にやるべき「数学の先取り」について書いてみた
GWですが、いかがお過ごしでしょうか。私は家でEXCELの勉強をしてみたりと特にレジャーの予定もなく過ごしています。高3の娘は部屋で多分勉強しています。
中3の受験生はそろそろ模試などを受けられる時期でしょうか?この時期にやっておいて良かったこと『数学の先取り』について過去記事を整理して書いてみました。
先取りは必要?
高校受験は学習範囲が終えるまでは本当の偏差値は分かりません。特に「数学」と「英語」は中3の範囲が肝になります。なので通塾されていない方は教科書や参考書、Z会などを活用してどんどん先取りすることをおススメします。
あ、でも、うちは塾に行っているから~お任せで大丈夫よ。
いえいえ、通塾しているからといって安心とは限りません。なぜならば塾により先取りのスピードは違うからです。上位クラスでないと先取りのスピードが落ちる塾は多いです。
でも、まぁそれでも塾に任せていればいいんじゃない??
いえいえ、数学や英語が苦手な子こそ先取りをおススメします。数学が苦手な子は定着が遅いので早くやればやるほど実力がつくのです。また、英単語も時間のある今のうちに覚えておきましょう。
え?でも数学の苦手な子は基礎をゆっくり定着させた方がいいんじゃないの?
そうですね、そういう意見もありますが、苦手な子こそ先取りをおススメします。娘のよつばは数学は苦手でしたが、とにかく定着が遅かったのです。ゆっくり定着を見届けて次の単元に移る…なんてことをしていたら、高校受験の目安となる模試には対応できるようにならなかったと思います。
計算問題の定着のコツ
よつばが一番苦手だったのが計算問題でしたが以下のことを実践することでうまくいきました。
- つまづいたら放置(寝かせる)
- 公式は自分で確認させる(ヒントや声掛け不要)
- 計算をしているときは手が止まっていても口を挟まない
1.つまづいたら放置
式の展開、因数分解。中3の初めは計算問題が再び出てきますが、なかなかスムーズに進まない子もいるかと思います。よつばもそうでした。
こんな問題に何日もかかるなんて。家庭教師が必要かしら…?
と悲観する必要はありません。つまづいても公式や展開を理解しているのならば放置して次の分野に進んでO.K.です。
よつばもなかなか定着せず、そのまま放置していましたが、2カ月ぶりにやらせてみると、なんとできるようになっていました。どうやら放置して寝かせた方が頭の中が整理されて解けるようになるようなのです。
2.公式は自分で確認させる(ヒントや声掛け不要)
とにかくやり方や公式を忘れるんです。どうすれば良いですか?
そんなときは
「公式を確認してみてごらん」
と声掛けしましょう。自分で公式等を確認させるだけでO.K.です。分かりやすい解説は不要です。
- 問題がどの類題の解法パターンなのかを確認させる
- 公式を問題に適用させる
以上のことさえできれば大丈夫です。
要は仕事と同じなのです。分からないことがあればその都度先輩に聞いていると、なぜか覚えられないということはありませんか?その都度聞いていると、頭を使わず言われたことをただこなしているだけになり頭には残らないのです。
なのでそんなときは人に聞くより『マニュアルで確認する』。その方が定着は速いのです。
計算問題は作業です。苦手な子は計算の理論は分かっていても、いざ計算するとなると手順が分からなくなるのです。理論と手順が結びついていないのです。
そこで、自分で公式を確認させることで、正しい手順を頭に書き込ませていくのです。
仕事でもマニュアルにちゃんと書いていればそのうち一人でこなせるようになります。作業はマニュアルのどこに書いてあるのか、どのパターンに属するのか、それが分かるようになればよいのです。
3.計算をしているときは手が止まっていても口を挟まない
計算問題は一旦理論を理解できたならば余計な声掛けはしない方がよいです。その方が集中できて自らの頭脳に情報を収納していきます。
中3の数学範囲 高速先取り法
受験生は夏までに教科書の範囲を終えているとよいペースです。特に通塾も考えている方は早めに範囲をさらっておくことが重要です。
え~、うちの子は数学苦手だからオワた~😢
いえいえ、大丈夫です。定着させる必要はないのです。とにかく範囲をさらうだけでも効果はあります。
よつばにもZ会や教科書などを使用して自宅で先取りをさせましたが、難なく夏休みまでに範囲を終えることができました。
その秘密は…
- 二方向で先取り
- 理論が分かればすぐ次へ
を実践したことです。
1.二方向で先取り
現在の中3の数学は新課程になっているので、若干違っているかもしれませんが、大まかに計算系と図形系の分野に分けられます。
そこで予習は2方向
- 多項式、平方根、2次方程式、関数
- 相似な図形、円、三平方の定理
に分けて進めます。
1章 多項式 | 5章 相似な図形 |
2章 平方根 | 6章 円 |
3章 2次方程式 | 7章 三平方の定理 |
4章 関数y=aX2 | 8章 標本調査 |
表のように1~4章までと5~8章までに区切り、両分野から同時に先取りを進めていきます。相似な図形は関数の知識が必要ありません。三平方の定理を学習するまでに2次方程式が完了すればなんとかなります。
2.理論が分かればすぐ次へ
各分野は理解ができていれば、次の分野に進ませます。
例えば、因数分解の理論が理解できていれば、次の日に平方根の導入に入ります。同時に因数分解の演習に入ります。また、復習として乗法公式の定着演習を行います。同日に三角形と比の導入に入ります。…という風にとにかく、余裕があればさまざまな分野の演習をさせます。
数学が得意な子ならともかく、苦手な子はごちゃごちゃにならない?
という疑問はあるかと思います。
たしかに数学が苦手なよつばにとってはどの公式を当てはめるべきか解らなくなるということがよくあります。しかし、完璧にさせてから次の公式を学習させても結局、次の分野を習ったとたんにごちゃごちゃになるのです。だったら、理解できた時点で次の理論を頭に入れてもらい、解らなくなったらその都度、公式を確認してもらおう、と考えました。そうしたら…意外にもうまく進みました。
それには対応の仕方のコツもあります。
例えば、平方根の足し算と掛け算では計算方法は異なります。今までなら
「あれ、計算方法が解らなくなったよー」
と言われると私も理論の説明を必死にしていたのですが、それはしないことにしました。前述のように
公式は自分で確認させる(ヒントや声掛け不要)
を徹底するだけです。そのうちに自分自身で判定する能力が身に着くのです。
中3の5月はまだまだインプット時期です。模試の出来は良くても悪くても結果を気にせずにひたすらインプットに励んでみてください~。
以上でした🍀お読みいただきありがとうございました。