高校受験: 親の悩みについて書いてみた

最終更新日

受験に悩みはつきものです。

高校受験は子どもにとっても大きなイベントですが、まだまだ現実が分かってない年ごろです。それゆえいろいろ悩むことは多々ありました。

そんな親である自分の経験した三大悩みについて書いてみます。ちなみに三大悩みとは

  • 「子どもが勉強しない」
  • 「志望校が決まらない」
  • 「高校は私立がよいのか公立がよいのか?」

というものです。


子どもが勉強しない

中学生はまだ勉強の大切さなんて分かるはずもなく、親が悩んでも仕方がないのかもしれません。

そもそも出来る子は放っておいても勝手に勉強します。それでも、親の方は「良い学校に入れるかも」という理想を捨てられず我が子に勉強をけしかけてしまうのです。


志望校を決めさせる

自分がそうだったから言えるのですが、勉強しない一番の理由は「目標」がないからなのですよね。

もともと出来る子は勉強がそれほど負荷にならないので「目標」がなくてもそこそこの成績をとることができます。しかしそうでない子は「勉強」の負荷が高いのです。なので勉強のインセンティブは絶対に必要なのです。そのインセンティブが

「志望校」

なのです。娘の塾仲間の勉強しない子の100%が「志望校が決まらない子」でした。

そりゃそうですよね、目標もないのに無駄な努力はしたくありません。また、目標があってもその目標が遠すぎるとやる気がおきません。「目標」は本人にちょうどよいレベルが最適です。


待つしかない場合もある

「目標」があっても目標が高すぎたり、地域や経済状態によって目標を持てない場合もあります。ずっと目標がないままやる気のないまま過ごしてしまう子もいるのも事実です。

ただ、そういう子でも高校に入ってから自ら頑張る子も多くいます。男の子に多い印象です。どのみち親が

「勉強しろ」

と言って空振りするのであれば、できるだけ費用はかけずに静観するのもよいのかな、と思います。


具体的な指示は効果的

まったく親の関与が無駄というわけでもありませんが「勉強しなさい」という命令に効果はありません。

じゃ、どうすればいいんですか?

ずばりそれは

ほんの15分くらいに終わるプリントを

「ちょっとこれやってみて」

と具体的な指示を出すことです。ここで重要なのはあまり負荷のかからない作業的なことをやらせることです。例えば、漢字、計算、英単語の小テストなどをやらせるのです。我が家もよくやっている手です。

特に不得意科目がある子は基礎が固まっていないことが多いのでこれだけの作業でも学習効果はあります。

といっても本人がやる気にならない限り「勉強しない」の根本的な解決にはなりません。それでも本気になるまでの親の気休めにはなります。


志望校が決まらない

志望校は子どもが本気になる「やる気スイッチ」にもなるので本人に決めさせることが重要です。

しかし、中学生は早くから

〇〇高校に行きたい

と具体的な目標をもっている子はなかなかいません。そりゃそうですよね、同級生や部活仲間だけの狭いコミュニティで生きているので、高校名やレベルなどの情報は入ってきません。なので、当然志望校を決定するには親のサポートが必要です。


学校見学に行く

学校見学などは早いうちから行った方がいいですし、忙しくて行けない人は動画でもよいです。ありがたいことにコロナ禍以来オンライン説明会や動画配信も積極的に行っている学校が多くあります。

とにかく見せるだけでいいんです。高校がどんなところか具体的なイメージが沸くので無駄にはなりません。


パンフレットを揃える

学校のパンフレットだけでも集めておくのもよいです。特に合同説明会では私立のみならず公立高校のパンフレットも手に入るのでおすすめです。

我が家はパンフレットをリビングに置いておきましたが、娘はそれをちょこちょこ見ていたようです。最初は制服しか興味なかったのですが、そのうち娘なりの基準がだんだん出てきました。といってもプールの有無、マラソンなどの運動イベントの有無など勉強以外のポイントに注目していたようですが。

学校でも高校選択についての宿題が出たりしますので予め家で用意しておくと便利です。


本人にこだわりがない

うーん、うちの子はこだわりがないし、親のわたしは〇〇高校が勉強環境もいいから私が決めちゃってもいいわよね。

いや、やめておいた方がいいです。

えー、でもどこに行きたいかぜんぜんないのよ。

そういう場合は、親が良いと思う3~5校のパンフレットを用意して本人に選択させましょう。我が家はこれに近かったのですが、それでも自分が選んだので本人も愛着があるようです。

思えば、習い事も塾も親の私が選んできたので、どうしても高校だけは本人に選ばせたかったのです。なにか辛いことがあっても自分が決めたことには責任をもつという大人への第一歩になると思います。

というか、自分は田舎育ちなので選択肢のある生活が羨ましいんですよね。選択できる贅沢さを味わってほしかったのかもしれません。とはいえ、併願私立は勝手に選びましたけど💦


高校は私立いいのか公立がいいのか

志望校の話をしといて「今更、私立公立なの?」と思われた方、その通りです。私立がよいのか、公立がよいのかを悩むのではあれば

子どもに選択させてください

そして、子ども本人も悩んでいるのなら公立をお勧めします。というのも、私立は費用負担が多い方分、後悔したときのダメージは大きいからです。

ちなみに、どちらも経験しているママにどちらが良いか聞いてみたところ、どちらも一長一短で甲乙つけ難いということでした。しかし、私立は面倒見の良いはずが塾代もかさんだようでした。

私立への進学は悩んで決めるものではない、出費の覚悟がいるなぁと思いました。

我が家は最終的には本人が公立がよいと言ったので公立にしましたが、私は金銭面なしにすれば私立かなぁと思っていました。でも、よくよく考えると受験した私立は補習も多く、数学の進度が速いようなので本人には合わなかっただろうなと思います。

結局どちらか一つしか経験できないので正解はないのですが、悩む方は安い方が無難です。…ごめんなさい、貧乏人の意見です💦




今となっては「悩み」というより親も「現実」を受け止めるのが出来なかっただけなのかなぁということもあり、無駄に悩んていた気もします。でも「もやもや」することは止められないですよね。

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