高校受験:私立併願優遇制度の私立高校はどう選ぶ?こう考えてみました。
高校受験は終わりましたので振り返りです。
我が家の第1志望は公立高校でした。そこで中3春に本格的に考え始めたのが滑り止めとなる私立の選定です。
首都圏在住なら内申点のみで確約がいただける併願優遇制度はほぼほぼみなさんが利用されていると思われます。そこで悩むのが出願先。首都圏の私立高校は山ほどあり、我が家も悩みました。
まず私立高校で重視したいことを考えてみると、
- 授業の質(=講師の質?)
- 学歴としてどうなのか(就職に有利)
- 大学入試に有利なのか(面倒見)
の3点に絞られ、そこから考えを広げてみました。以下、詳細を書いてみます。
授業の質は立地?
立地は大切ですよね。でも私が重視したのは自宅からではなく新宿からのアクセスです。
「は?何言ってるの?」
と思われるかもしれませんが、通学時間よりも重視したいのは
授業の質=講師の質。
今や、大学でさえ経営が厳しいといわれる時代。私立高校もしかりであり、正社員が少なく、契約社員が多いとも言われます。経営上仕方ないですし、もちろん契約社員でも優秀な方はいるでしょう。しかし優秀な人が集まる学校はどんな学校でしょうか?
給料が高いところ?働き甲斐のあるところ?
単純に分かりやすいのは…立地ではないでしょうか?
都内の方が優秀な人が多そうなので(人口比率から言っても)、新宿からの距離が近い、駅近?
ということで、学校の立地は自宅からではなく新宿からアクセスのよい学校で探しました。この考えでいくと、下り線とかとんでもないですよね。もちろん娘は
「都内は電車が混むからやだ~」
とぼやいてはいましたが、
「だったら、公立に合格できるように頑張りなさい」と一蹴しました。
学歴重視なら偏差値よりも知名度?
併願優遇の私立高校選びで気になるのが、第1志望の高校との差です。できるだけ第1志望の高校と同じレベルの仲間や学習内容を期待したいので偏差値に目が行きがちです。
ですが、偏差値よりも「知名度と安定度」を重視しました。
私立の偏差値は10年経てば大きく変わることもあります。もしかしたら、共学化や統廃合で名前が変わってしまうことも考えられます。それはあって欲しくない😢高校は経歴として残ります。就職を見据えた高校選択を考えると、10年、20年先も安定した評判の学校であってほしいと思います。
それには伝統がありながらも、新しい取り組みをしている学校が良いのかな、と思います。
そもそも一般入試で入学する人が少ない私立高校の偏差値って正確といえるのでしょうか?模試の偏差値は一般入試で合格した人の偏差値であって併願優遇で入学した人の偏差値ではありません。ここが必ず入学する公立高校の偏差値と大きく異なる点です。
特待生にこだわらない
親目線で気になるのは学費。特待生制度が利用できる学校を選ぶという方法もあります。
しかし我が家の場合は、特待生制度にはこだわりませんでした。お金もない我が家ですが、生意気にも
高校は安いという理由で決めたくない
と思いまして…。多少高くても行きたい、行かせたいところを選びたいと思ったからです。
そもそも特待生制度は優秀なお子さまには良いのですが、うちのような中途半端な子が特待生制度を利用したいとなると、下のレベルを探すことになります…。それってどうなのよ、ということで初めから考えていませんでした。多少仕事を増やしても行かせたいところに行かせるっと強気でいました。(志望した私立では特待生制度の門は狭く、全く引っ掛かりませんでした。)
ちなみに令和2年から就学支援制度が拡充されているので、こちらの対象になる方は、特待生制度とどれほど違うのか確認された方がよいでしょう。就学支援制度は私立でかかる費用の全額を補えるものではありません。半分くらいは補えそうですが、公立高校に比べると負担はまだまだ大きいです。特待生で補える費用が大きければ、特待生制度もありでしょうが、そうでなければこだわる必要はありません。
また、優秀な生徒であっても特待生に懐疑的な方もいます。
「娘の学校の特待生はすごく頭の良い子だったけど、大した大学に入れなかったのよね…。国立〇〇大学なのよ。」
というのです。その方曰はく、特待生を維持する基準は「定期テスト」なので、定期テストのすべての科目を全力で取り組む必要があるため、受験勉強に特化した勉強ができなかったのではないかというのです。
とはいえ首都圏国立に合格しているので充分成功だと思ったのですが、その方の思う良い大学とは東大、京大、東工大、一ツ橋、早慶 だったようです💦
一般的に旧帝大、早慶は学校の指導の力で受かる大学ではないと思います。塾なしでは難しいでしょう。だって難関私立高校の学生もほとんどが塾通いしているわけですからね…
最上位コースにこだわらない
併願優遇を実施している高校のほとんどがレベル分けのコースを設定しています。内申点で決まるので内申点さえよければ上のコースに行けますが、この内申点は3年の秋まで確定しません。
我が家はこれぞ、と思う学校が決まれば、最上位コースにはこだわりませんでした。とにかく持ち内申点で入れるコースでいいかな、と思っていました。
むしろ最上位コースで「期待される」のがちょっと重いなぁ、下のコースの方が気楽でいいのでは、と思っていました。一応、中学校に提出する志望校には上のコースの方を記入していましたが、乗り気ではありませんでした。最上位コースならトップ高落ちもざらにいそうだし、補習や課題もたくさんあり、もともと積極性のないわが子なら自ら頑張るというよりも「やらされている」感が強くなりそうな気がしたからです。
もちろん、最上位コースのメリットもあります。
- 先生の質がよい(最上位クラスのみよい先生を配置したりする学校もあり)
- 期待される分、きめ細やか指導が受けられる
といったところでしょうか。
結局、内申点が足りていれば最上位コース、足らなければ入れるコースに出願することにしました。
結果的には内申点基準をクリアして最上位コースに出願できましたが、ひょっとしたら、先生が内申点をおまけしてくれたのかもしれません。(2年次には1点足らずだった💦)。内申点の高いコースを志望していれば先生もおまけしてくれる可能性もなきにしもあらずです。
しかし、最上位コースへの不安はずっと付きまといました…。実際に入ったら精神的にも大変なのではないか…と。娘は比較的新しい施設とかわいい制服を気に入って呑気でいましたが…。
※そもそも学校によっては進級時にコースを再編することもありますので要確認です。
私立の面倒見の良さはどこを見る?
公立第1志望の人にとっては、私立高校といえば、
面倒見がよい、塾要らず。
を期待する保護者は多いです。ようするに、公立よりも高く払う分メリットが欲しいというわけです。しかし、現実は私立+塾の子が難関大学に合格しているといううわさもあります。どうして面倒見のよい学校で結果が出ないのか?
その理由はいろいろあります。
- 思ったほどのサポートが受けられなかった(特定のできる子にだけサポートが手厚かった)
- 補講や課題を強制させられる(非効率であった)
- 難関大学に特化した指導はない(塾の方が効果的)
などあるようです。確かに大学受験は個別性が高いので学校の授業や補習で志望校対策ができるわけもなく…。塾を利用する方が効率的かつ効果的であったりします。
しかし、学校でサポートできるならば、やって欲しいことはあります。それは
英作や記述の添削、質問に答えられる体制があること
です。記述式の試験が増える昨今、添削などは学校で対応してもらえると本当に助かります。英作の添削などは外注すると高いですしね。あと質問対応も学校でやってもらえると助かります。
質問に答えるのは当たり前じゃない??
と思われる方も多いかと思いますが、実際には学生は質問はいつどこですればよいのか迷ってしまい遠慮してしまうのです。娘の中学時代は質問したくてもそのタイミングがつかめず…
その「タイミング」問題を見事に解決してある私立高校がありました。放課後に質問があればすぐに対応できるように職員室の前に専用の内線電話がおいてあるのです。ここまでしてくれると積極性のない子でも質問しやすくてよいですね♪
私立併願をどこにするかは同じ偏差値帯でも選び方は人それぞれです。我が家は塾のアドバイスは全くありませんでしたし、先生の押しつけもありませんでしたし、知り合いと談議することもなく、ひっそりと決めました。とにかく自己責任なイメージです。
公立高校受験は厳しく、「不合格」は多々あります。実際に通うことになったら後悔しないか?ということを常に考えて選ぶ必要がありますが、我が家も100%気に入っていたわけでもありません。(最上位コースにちょっと恐れをなしていました💦)。なかなか選定は難しいです…
以上でした🍀
高校受験終了・「高校選択のよくある意見」について今ならこう思う。
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