受験における「過干渉」について考えてみた

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過去記事ですが、親塾は過干渉なのかについて書いてみました。

娘も高校生になりました。現在の状況は私生活は干渉していませんが、勉強面では「過干渉」です。

でもですよ、言い訳させてください受験戦争を成功させるには「親の協力」なしには難しいんじゃないかという現実があるのです!

過干渉してしまう事項とその言い訳を書いてみました。


塾の選定を親がするのは過干渉?

高校生になっても親が塾を選定するのは過干渉だ

と言われますが、我が家は親が選んでしまっています。(一応、同意はとりますが)

自分が高校生の頃は自分で選びましたし、親はなんの文句もなく通わせてくれました。それほど高いところではなかったですしね。

では、なぜ娘には本人に選ばせないかというと、楽そうな塾を選びそうだからです。私自身がそうでした💦

中学時代に集団授業が苦痛だった私は少人数授業の緩い塾を選んでしまいました。その結果のんびりと受験生活を送ってしまい塾代を無駄にしてしまいましたね💦

娘は中学時代に集団授業に通わせましたが、意外と負けず嫌いで集団塾の方が結果がでるということに気づきました。なので、高校も集団塾に入れちゃいました。多分、本人に選ばせたら集団塾は避けたと思います。集団塾は先生からの質問はあるし、小テストの点数は晒されたりとストレスフルですからね。

そもそも、本人に塾を選ばせたことで受験結果が良くなかったケースは結構あるように思いました。

文系志望なのに数学が好きだから数学の塾に通っていたケース。(まずは英語力を上げる方が結果は出たのでは?)

英語の偏差値が底辺だったにもかかわらず難関大学を目指していたので大手予備校に通っていたケースとか。(大手予備校は苦手科目の克服は難しい)

失敗も成長には大切だといえばそれまでですが、本人も親も何が悪かったのかも気づいていない感じでした💦結局、塾の選定は子どもにも親にも結構な難題です。

我が家は親が選定しましたが、きちんと選定理由は伝えています。入塾時は親が受講科目まで決めてましたが、高2からは受講科目も本人に決めさせました。だんだんと判断力をつけてもらって最終的には通塾するかも含め本人に任せようとは思っています。


塾模試の結果をチェックしてしまうのは過干渉?

親が模試の結果をチェックすることを「過干渉だ」と嫌がる塾関係の方も多いようです。模試のクレーム電話でもかかってくるのでしょうか…。

わたし(親)が塾模試の結果をチェックする理由はただ一つ塾の成果が出ているかを確認するためです。

例えば、英語は文法中心、国語は古文中心に授業は進んでいたのですが、この二つの分野は成果はででいてスタディサポートでも成績が良かったです。逆に成績が悪い分野は塾で深堀していない分野でした。

塾の模試は塾の授業と本当によくリンクしています。一年間通わせて実感したことなのですが、塾のテキストをやり込むだけでよい結果が出ます。

とはいえ、模試の成績が悪いと本人を責めているんじゃないの?

とおっしゃりたい方、確かに塾なしの中学のころは責めてしまっていました…。数学が30点とか、親もショックでほぼ八つ当たりでしたね。

入塾してみて、塾のテストは通塾者でないと結果が出ないように出来ていると実感しました。得意科目なら通塾していなくても良い点数は採れるのですが、苦手科目は実力マイナス10、20はよくある事なのです。その他、冷静にとらえられるようになったので最近は点数で小言は言わなくなりました!


オープンキャンパスには付き添ってしまうのは過干渉?

オープンキャンパスって親が行くものなの?それって過保護じゃない?

と思っていたのですが、どうやらこれは現代では過保護ではないそうなのです。塾側も肯定的な人は多いです。

なのですが、オープンキャンパスすら主流でなかった親世代の方がむしろ違和感があるかと思います。ですが、「親も行って下さい」という塾や先生が多いのでぜひとも同行しましょう。

ちなみに、予約やスケジュールチェックは本人にやらせてますよね?

…。いいえ、わたしがチェックしてしまいます…。

だって平日にある場合は仕事のお休みを貰わなきゃいけないので早めにチェックしなきゃいけないし、特に予約開始日はチェックしてないと早々に満員になってしまうのです。そこまで熱望している大学もない子がやるはずないです。

卵が先かニワトリが先か

ですよ。親としてはとりあえず行ってみた大学に一目ぼれして

「ここに行きたい!」

と思ってくれればいいわけです。オープンキャンパスはレジャー感覚ですので、親が選んだ大学に無理やり連れて行きましょう♪


勉強メニューを考えてしまうのは過干渉?

本人が能動的にやるべき。親がやらせていると受動的になってしまって「受験が他人事」になってしまい、受験で失敗します。

とは言われますが、やらせていることあります💦

定期テストの計画や一日のスケジュールなどは管理しませんが(てかできません)、何を勉強するか、ということは多少は指示してしまっています。

例えば、英語の場合なら、訳、リスニング、文法の復習など本人に必要だと思われることをピックアップしてやらせています。

自分が学生の頃は志望校に向けて的確なアドバイスをしてくれる人が欲しいと思っていましたし、そもそも普通の子は

何をどれくらいすればいいのか分からない

のです。

いや、でも親のあなたも素人でしょ。

はい、そうですが、模試の結果から演習が必要な分野を選んでやらせるだけで結果はでます。

例えば英語の精読。高校の授業は速読と内容把握重視で精読はしていません。(塾も文法中心でしたし)そこで教科書の訳をやらせたら…模試の日本語訳で点数が採れるようなりました。

もちろん、訳も私がチェックしているという異常ぶりですが、「正しい訳し方」というものを分かってない人は多いんです。お恥ずかしながら私が高校時代にそうだったのでよくわかるのですが、ちゃんと文構造に沿って訳せているかチェックする人が必要です。

こんな感じに塾と学校ができない事を代行しているだけですが、ダメですかね…。


昔もあった「干渉」

親の過干渉が子ども本人のやる気を奪ってしまう、親が率先してやりすぎるから本人が受験を「自分事」に考えなくなり受験に失敗する、と言われています。アドラーの「課題の分離」ですね。

「課題の分離」とは違いますが、昔も「干渉」の類は存在しました。

〇〇大学なんて女子がいってどうするのとか、〇〇学部は就職に不利だとか、県外はダメだとか私立はダメだとか。将来の夢もことごとくダメ出しされました。

そんな職につけるわけない

とか

そんな職業じゃ食っていけない

とよく言われました。単に親は安定した人生を送ってほしいと思っていただけなのでしょうが、自分の「やりたい事」を応援してくれない両親を不満に思っていました。大学時代は

自分は誰の人生を歩いているんだろう

と思ったことがあります。自分のやりたいことを否定されることは一番傷つきますし、自分はそれはしないように気を付けています。具体的には

行きたい大学、学部は自分で決めさせる、誘導するような余計なアドバイスはしない

ということは心掛けています。あと、高3になったら完全に手が離せるようにしたいなとは思っています。




以上でした🍀お読みいただきありがとうございました。

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